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亜門虹彦のビバ!青春!

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亜門虹彦の日々のいろいろ

角川映画を観る~『犬神家の一族』

美しすぎるカードゲーム! 亜門虹彦です。

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最近読んだ本
・石持浅海『君がいなくても平気』…私は石持浅海さんの「あまり変わらない状況の中で主人公がああでもない、こうでもないと思いをめぐらす物語」が、すごく面白くて好きなのですが、この作品もそうした面白さを堪能できました。本当にああでもない、こうでもないと…。
・綾辻行人『奇面館の殺人』…館シリーズの最新作。殺人事件が起きると同時に、背格好の似通った登場人物たちが、全頭式の仮面をつけられてしまうという、びっくり状況の本格ミステリ。えー実は私は、着ぐるみフェチ的な部分もありまして、自分が以前に脚本を書いたお芝居では、3作ほどに着ぐるみの人物を登場させました。着ぐるみの中身は…と思うと、すごくドキドキするんですね。このミステリは着ぐるみではなく、仮面ではありますが、同じようなドキドキを感じましたよ。お話をでっかくすればいくらでも長くできたでしょうが、大風呂敷を広げすぎず、比較的コンパクトにまとめてあるところがステキでした。面白いですよ。

ところで。

最近ふと、角川映画のことを考えている自分に気づく。

ここでいう角川映画とは、角川書店社長としての角川春樹さんが製作した、一連の作品群であります。

年代的には1976年の『犬神家の一族』から1993年の『REX 恐竜物語』がそれにあたります。1993年8月、角川春樹さんはいわゆる「コカイン密輸事件」で千葉県警に逮捕されます。そこで、角川書店社長を退任し、角川映画もひとつの節目を迎えたわけでありますが…。

1961年生まれの私は、『犬神家の一族』の公開当時、15歳。はっきり言って、モヤモヤモヤモヤモヤモヤモヤしておりました。そんなさなか、栃木駅前のヨーカドーに入っていた書店に、杉本一文さんの表紙絵の横溝正史文庫がズラリと平積みになっていた光景が今も思い出されます。

それからも節目節目で、気になる作品があったわけで。そこで角川映画を、けっこう集中的に見ようと思い立ったわけで…。

f0237494_17221699.jpgまず第一回は、角川映画の始まり、『犬神家の一族』。監督はもちろん市川崑。TVでの放送、レンタルVHSなどで、すでも5、6回は見ていると思います。もちろん2006年のリメイク版も見ておりますよ。

そんな私が改めてDVDをレンタルして、見てみましたよ。いやー、今見ても全然面白かったですね。

予告編はこちら

あらすじについては、今さら語らなくてもいいかなぁという感じですが…。

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石坂浩二版金田一シリーズのおいしいところが、この『犬神家の一族』で、すでに全開なのであります。探偵というのは本来お祭りをつかさどる人物であり、連続殺人が起きる期間、その地域はハレの世界に突入します。そして探偵はケガレを祓い、去っていくという部分が強調されたシナリオだなあと、改めて感じ入りました。

それはそれとして、改めて驚いたのが、語りのテンポのよさであります。序盤からギュギュッと物語に加速がついて、それが一度も途切れない。市川崑マジックでしょうか。

f0237494_17232612.jpgご臨終→タイトル→佐兵衛の歴史→金田一登場→チェックイン→ボートにMUTEKI→ふすま→走る金田一→飛び込む猿蔵→原作者→若林の死体→加藤武→犬神家の紹介→佐清の帰還→遺言発表会→のぞく猿蔵

と、ここまでで約30分。その間にも、金田一と坂口良子のやり取りとか逆さ双眼鏡とか、ちょっと笑える場面も入れたりして、サービス精神にあふれています。

f0237494_1724246.jpgまた改めて感じたのが、市川崑の「ヘンな顔好き」の部分。三谷昇さんや三木のり平さんなど、顔面が魅力的なキャスティングはもちろんなんですが、ふだんは普通の顔をしている登場人物たちが、突然ヘンな顔をする瞬間があって、その時見ている側はおかしくて仕方がなくなるんですね。

この作品が大ヒットしたのも、納得のできばえであります。まだ未見の方は、ぜひご覧になってください。

次回は第2弾、『悪魔の手毬唄』であります。
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by nijihikoamon | 2012-03-09 17:25